ニキビ跡にはピコフラクショナルレーザーとCO2フラクショナルレーザーどちらがいいか

Sirithanabadeekul P, Tantrapornpong P, Rattakul B, Sutthipisal N, Thanasarnaksorn W. Comparison of Fractional Picosecond 1064-nm Laser and Fractional Carbon Dioxide Laser for Treating Atrophic Acne Scars: A Randomized Split-Face Trial. Dermatol Surg. 2021 Feb 1;47(2):e58-e65. doi: 10.1097/DSS.0000000000002572. PMID: 32910030.

萎縮性ニキビ跡治療におけるフラクショナル・ピコ1064nmレーザーとフラクショナルCO2レーザーの比較: 無作為分割顔面試験

背景:これまで、ニキビ痕の治療におけるフラクショナルピコ秒1064nmレーザー(FxPico)とフラクショナル炭酸ガスレーザー(FxCO2)を比較した研究は行われていない。

目的:顔面の萎縮性ニキビ痕の治療におけるFxPicoとFxCO2の有効性と安全性を比較する。

材料および方法:軽度から中程度の萎縮性ニキビ跡を持つアジア人患者25名を対象に、FxPicoとFxCO2によるランダムに割り当てられたスプリットフェイスの治療を1回実施した。臨床効果は写真、皮膚画像解析、患者満足度により評価した。有害事象は来院のたびに記録した。皮膚生検は治療直後と3ヵ月後に実施した。

結果:医師による肌の質感と萎縮の改善スコアは、FxPicoを照射した側で著しく増加したが、FxPicoとFxCO2の間には有意な差は認められなかった。 また、肌の画像解析でも、傷跡の体積の両側で著しい改善が認められた。 炎症後色素沈着(PIH)はFxPicoを照射した側では報告されなかったが、6人の患者(24%)がFxCO2を照射した側で軽度のPIHを経験した。FxPico直後の皮膚生検では、光音響カラムによるレーザー誘発性の光分解が確認された。コラーゲンと弾性繊維は、両方の治療から3か月後に増加した。

結論:FxPicoは、より高い安全性プロファイルと組織再構築の証拠と相関して、萎縮性ニキビ跡の治療においてFxCO2と同等の効果があった。

こちらはタイからの2021年の論文です。雑誌のIFは、2023 journal Impact factor 2.5です。

論文全文を読めていませんすいません。しかしCO2フラクショナルがいいのか、ピコフラクショナルがいいのか、気になる論文でしたので取り上げさせていただきました。

やはりCO2フラクショナルレーザーのほうが色素沈着はあるようですね。効果としては同等ということのようです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました