ニキビ跡治療のフラクショナルCO2レーザーとサブシジョンは、同時がいいのか間隔を空けた方がいいのか

Tran BQ, Tran TNA, Doan EVL, Nguyen TTP, Nguyen HT. Simultaneous versus sequential fractional CO2 laser and subcision combination for management of post-acne atrophic scars: A split-face comparative study. J Cosmet Dermatol. 2024 Oct;23(10):3210-3221. doi: 10.1111/jocd.16395. Epub 2024 May 21. PMID: 38770894.

ニキビ後の瘢痕の治療におけるフラクショナルCO2レーザーとSubcisionの同時併用と逐次併用の比較:分割顔面比較研究

背景:ニキビ後の瘢痕の治療には、通常、フラクショナルCO2レーザーとSubcisionの併用が用いられる。しかし、同時併用療法と逐次併用療法の両方の有効性と安全性を調査する必要がある。
目的:ニキビ後の瘢痕に対するフラクショナルCO2レーザーとSubcisionの同時併用療法と逐次併用療法の有効性と安全性を比較する。

患者および方法:この単盲検試験は、当施設でニキビ後の瘢痕性瘢痕を患う34人の患者を対象に実施された。各患者は、1か月間隔で3回のSubcisionとフラクショナルCO2レーザーの併用治療を受けた。顔の左側は同時併用療法で、右側は逐次併用療法で治療した。治療効果は、4週間後、8週間後、12週間後、および最後のセッションから3か月後、6か月後に評価した。

結果:同時併用療法と逐次併用療法は、同等の効果を示した。副作用については、同時併用療法を行った側の顔は、腫れが長引く傾向があり、レーザー治療中の痛みのレベルが高く、回復までの期間が短かった。

結論:同時治療側の腫れが長く、レーザー治療中の痛みのレベルが高いにもかかわらず、ニキビ痕の治療におけるCO2フラクショナルレーザーとSubcisionの有効性と満足度は、2つの組み合わせで同等であり、同時治療の方が順次組み合わせ療法よりもダウンタイムが短い。

2023 journal Impact factorは2.3の雑誌です。ベトナムの施設からの報告ですね。

まとめると、

  • 短期間での回復を求める患者: 同時治療が適している(ダウンタイム短縮)。
  • 痛みに敏感な患者: 時間差治療の方が快適(レーザー治療時の痛みが少ない)。
  • 治療効果の観点: どちらの治療法でも同等の効果が期待できる。

という感じです。でも詳しく見ると同時のほうが治療効果も良い傾向がありそうです。

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